宮本充のきまぐれ週報2

宮本充のきまぐれ週報2

野球&花見

近、パソコンの調子が悪くなってきました。
十数年使っているパソコンです。
先日、飲み会の席で、パソコンに詳しい人に症状を話しました。
電源を入れてから5分くらいしないと動かないこと。
同様に、シャットダウンにも5分くらいかかること。
ワードの漢字変換の際、漢字を忘れたのかと思うくらい時間がかかることがよくあること。
画面に『このパソコンのセキュリティーは間もなく切れます』という表示がしつこく現れること。
そして、使っている機種がVISTAだと言った時の、その人の目を見開き口をあんぐり開けた顔を見た時に、「そろそろ買い替え時か…」と観念しました。

今まで使っていたのは、ノート型だったのですが、文章を打っている間につい画面をのぞき込む姿勢になり、首の後ろが凝って仕方がないので、今度はデスクトップにしました。
キーボードの感触にはまだ慣れませんが、快調です。

ただ、今まで使っていた色々なソフトが使えなくなりました。
自分の描いた絵をプリンターでスキャンし、パソコンに送ることが出来なくなりました。
撮った写真をパソコンに取り込んで、サイズを変えたり編集したりすることも出来なくなりました。
ソフトを改めてに取り入れなければならないのです。
そういうことが苦手で…。
あんなに苦労して入れたのに、またぁ~?
しばらくは、字だけのブログになるかもしれませんが、宜しくご愛読のほどお願い申し上げます。

野球シーズン到来!
野球部マネージャーの僕は、初戦を桜の開花時期に合わせました。
試合に勝って、イイ気持ちのまま花見に繰り出そうという魂胆。
桜のきれいな都内の浮間公園のグランドを3月末に押さえたのですが、MBCというチーム(以前にも書きましたがWBCではありません。声優事務所のマウスプロモーションさんのチーム。紛らわしい!)から同じ日に対戦を申し込まれ、浮間公園をキャンセルしそちらに乗り換えました。
場所は江東区の猿江公園。
やはり桜のきれいなところ。
MBCとは戦力はどっこどっこい。
どっちも弱い(と思っているのはウチだけか?)
さあMBCをやっつけて猿江公園で花見だ!
宴会用のビニールシートも買いました。
ところが3月下旬から急に寒くなり、開花時期が遅れてしまいました。

試合当日。
下見のために早めに猿江公園に行くと、桜はまだチラホラ状態。
曇り空の下、シートを広げた数組の団体が地味に宴会をしています。
おまけにちょっと寒い。

だけど花見は出来る。
勝てば寒さも忘れる!

公園近辺でお酒とおつまみを売っている店を確認し、グランドに向かいました。
しかし、試合が始まる頃から気温がさらに下がり始め、試合中、還暦越えの先輩達は「寒い!寒い!」と文句を言い出しました。
そして終わる頃にはポツポツと雨が…。

さらに試合にも負けました。
負け投手、宮本…。
試合後は誰も花見のことなど口にせず、地下鉄で錦糸町に出て、4時から開いている店を探して、そこで飲みました。
宴会用シートは使わずじまい。
念のため持って行った血界カメラも。
あ~あ。
カバン、重かった…。

れから一週間がたちました。
お花見シーズン到~来~!
やっと暖かくなりましたね~。
近々、上野に行くので、上野公園に寄って桜を見て来ようと思っています。
宴会用シートは来年使います。
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  1. 2017/04/07(金) 22:35:44|
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「考える前にやる」

回も試演会の話です。
演出家というのは全てのことに通じていなければならないのだと分かりました。
そして、僕にはそれがないことを思い知りました。
例えば衣装選び。
日頃から、女性の服のことは全く分かりません。
出演者が自前の服を色々と持参して僕に見せるのですが、どれがいいのか僕には判断ができず、たまたま稽古を見に来た後輩の落合るみちゃんに衣装選びを丸投げしました。
演出家の義務を放棄したのです。

今思うと、稽古の間に僕がしたことは、研修生たちに「僕ならこうする」ということを伝えただけかも。
でも、それも大事だと思うのです。
後輩に自分の演技を教える。
歌舞伎や能は、きっとそうなのでしょうから。

回、稽古中、研修生達に何度か言ったことがあります。

「考えない」

ちょっと誤解されそうな言葉ですが。
若い頃、劇団の舞台美術家が、アメリカの劇団を訪れた時に見た稽古場の貼り紙の話をしてくれました。(このことは以前書いたかも。すみません、記憶が曖昧で)
それには、こう書いてあったそうです。

「考える前にやってみる」

演出家に「こうやってみてくれ」と言われたことを、「それは出来ない」という俳優が時々います。
または、一応はやってみるが、始めから「うまくいかないだろう」と思ってやるのです。
理由は、「自分の役の人物はそんなことはしない」「そういう感情が生まれない」など。
でもそれは、自分の感性や価値観に基づいて判断している訳で、役の人物はその俳優とは違う感性を持っているかも。
自分の納得できる範囲の中だけでやっていては、自分の可能性を縮めるだけだと思うのです。
考えることは大事、でもそれに縛られては駄目なのです。
「そんなこと出来ない…」と思ったとしても、まずはやってみる。
自分には理解できなかった何かが発見できるかもしれない。
やってみて駄目だったら、やめればいいのですから。

演会の初日の前日。
舞台装置を全部組み終わり、照明、音響のきっかけを中心に進める稽古(テクニカルリハーサル)を終えた時のことでした。
舞台上には「自分の耳」の装置。
音楽マニアの青年、ボブの部屋。

自分の耳装置(前)


音楽会で知り合った女性を自宅に招き、恋破れ、彼女が帰った後、彼が『蝶々夫人』を聴く、切ない幕切れの場面。
テクニカルリハーサルを終え、キャスト・スタッフ全員が客席に集った時、舞台監督の三輪学が「今、とんでもないことに気づいたんですが…」と前置きして、こう言いました。
「舞台前面のレコードプレイヤー、お客さんが入ると、2列目から後ろの人は、全然見えません」
確かめてみました。
前の席に人を座らせて。
確かに見えません。前の人の頭が邪魔で。
レコードプレーヤーどころか、ボブの顔も見えません。
凍り付きました。
「Pitは、舞台が客席より低いですからね、小劇場ではこういうことがよくあるんです」と三輪。
そして、彼は少し考えて、こう言いました。
「プレイヤーの位置を変えませんか。下手のスピーカーの後ろに置けば、どの席からも見えるはずです」

「プレイヤーの位置を変える」
僕には到底、受け入れられない提案でした。
原作に「舞台前面にプレイヤーがある」と書かれているのです。
32年前に僕がやった時も、舞台前面にあったのです。
幕切れは、傷ついたレコードを見つめるボブのアップで終わらなければ!

結局、その日は結論が出ず、翌日とりあえず、試しにプレイヤーの位置を変えてみることにしました。

そして翌日(初日)の朝。

自分の耳装置(後)


幕切れの場面。
「蝶々夫人」を聴くボブの、夕日に照らされた横顔。

印象的な幕切れになりました。
むしろ、この方が良かったのです。
その他のレコード絡みの場面も、ずっと良くなりました。
やってみなければ分からなかったことです。

初日の直前に芝居を大きく変えるのは勇気のいること。
大抵はやりません。
そして、「やらない」ということには、必ず立派な理由がついてきます。
今回ならば、
「原作者の意向を尊重しなければならない」
「直前の大きな変更は役者が混乱する」
「見える見えないより、気持ちが大事」など。
実際、僕も前日にはそう考えていました。

「考える前にやってみる」
なるほど。
勉強になりました。

修生4人の一年間の修行が終わりました。
昇格査定を経て、合格なら準劇団員になることができ、駄目なら劇団を去らなければなりません。
今回の試演会は、その合否を決める大きな判断材料だったのです。
もし誰かが残れなかったら…・
演出としてもプレッシャーでした。

4人全員、無事、準劇団員に上がることが出来ました。
でも、これからが大変です。
2年後には劇団員昇格の査定が控えており、その後も、一人前の役者になるまでに大変な努力をしなければなりません。
運も必要。
役者は一生勉強。
気の遠くなるような修練の日々。
さまざまな苦難が待ちうけているでしょう。

そんな彼らに贈る言葉。

「先のことは考えない」
  1. 2017/03/21(火) 22:27:45|
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また役者に

演会「自分の耳」「他人の目」が終わりました。
お越し下さった皆さま、どうも有難うございました。

教える難しさを痛感しました。
出演者は、演劇学校から上がって来たばかりの新人たち。
演技力は未熟ですが、こちらの演出力も未熟。
稽古の帰り、よくアイリッシュパブに寄り、ひとりカウンターで、片手にキルケニー、片手に鉛筆を持ち、台本と格闘していました。
初日近くになると、毎日のように稽古の夢を見ました。
公演中は、一番後ろの席で、手に汗をかきながら見ていました。
肩がバリバリになりました。
でも終わってみると、やって良かったと思います。
彼らから学ぶことも沢山ありました。
とても勉強になりました。

ーター・シェーファーのこの2本の作品では、「他人の目」の方が人気があります。
明るく楽しい話で、素敵な終わり方。
「フォロー・ミー」という映画にもなっています。
でも、「自分の耳」はあまり上演されることがありません。
終わり方も悲しく、切なくて。
でも僕は「自分の耳」の方が好きです。
かつて自分が出演したことがあるからかもしれません。
32年前に、テッドの役を演じています。

自分の耳舞台写真

三百人劇場にて。
当時、僕は演劇学校生。
卒業し準劇団員になってからも、下北沢の駅前劇場で再演しています。

演出は演劇学校の校長先生の荒川哲生さん。
昴の看板演出家でした。
とてもエネルギッシュな人でした。
僕は可愛がってもらいました。
荒川さんを慕う役者は「荒川っ子」と呼ばれていて、僕もその一人でした。
でも、訳あって劇団を去り、移り住んだ金沢で交通事故にあい、亡くなりました。
ずい分、昔のことです。
でも「自分の耳」は、ずっと僕の心の中にありました。
自分が演じられる年令をとっくに過ぎても。
今回、「自分の耳」と「他人の目」を選んだのは、「研修生の身の丈にあった作品
を」などと言いながら、結局は自分がやりたかったのです。

日間の公演を終え、また役者に戻ります。
次は、「アルジャーノンに花束を」
6月に俳優座劇場にて。
ご期待下さい!

の冬、ついに風邪をひきませんでした!
何十年か振りのことです。
嬉しい~!
  1. 2017/03/07(火) 23:03:25|
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自分の耳&他人の目

ッホー!まだ風邪をひいていません!

只今、昴の研修生の試演会(終了公演)の稽古の真っ最中です。

ところで、昨年の試演会は、レイ・クーニーというイギリスの作家のドタバタコメディーでした。
演出は金尾哲夫さん。
2年前は6人で演出を分担したのに、昨年は金尾さんが一人で引き受けてくれたのです。
これがなかなか面白く、どんな演出をしたのか、後で金尾さんに聞いてみました。

「いやあ、俺は具体的なテクニックをちょっと教えただけで、後は彼らの好きにやらせたよ」
「ただ、演目は、彼らの年令に相応しい、彼らに出来る作品をと考えた。だって、身の丈以上のものをやらせて、彼らがひどく見えたら可哀想だろ」

今回の演目を選ぶ時、そのことを思い出しました。
男3人、女1人。若い彼らの身の丈に合った作品はないだろうか。

ーター・シェーファーというイギリスの劇作家がいます。
「アマデウス」「エクウス」などを書いた人です。
彼の書いた一幕物で「自分の耳」と「他人の目」という作品があります。
登場人物は、どちらも、男2人、女1人。
若い男女です。
シェーファーはこの2本を、同時上演することを念頭に書いたそうです。
3人の俳優が、休憩をはさんで、「自分の耳」と「他人の目」のそれぞれの登場人物を二役演じるという風に。
実際、かつて名女優マギースミスが「自分の耳」のドリン役と「他人の目」のべリンダ役を演じたそうです。

でも日本では、2本を同時に上演したことはありません(多分)。
大抵はどちらか一本の単独上演。
または、日替わりで交互に上演するという形。

それなら日本で初めて、この2本を同時にやろう!
という訳で、今年の試演会の演目は、「自分の耳」と「他人の目」に決まりました。
まず「自分の耳」をやって、休憩をはさんで「他人の目」を。
上演時間はそれぞれ1時間半弱。
ちょっと無謀かもしれない企画。
「みっちゃん、大丈夫?」と心配する先輩も複数人。

でも、僕はこの芝居が2本とも大好きなんです。
どの役も素敵なんです。
これを彼らにやらせてやりたい!
一年間の辛い修行の最後に、輝かせてやりたい!
という僕の勝手な、押し付けに近い思いから始まった稽古。

クタクタです…。
この間は、夢の中で演出してました。

でも彼らはもっとクタクタのはず。
だって、稽古の後は自分達で小道具も作っているのです。
チラシも。
ほとんど寝てないのでは。
でも、苦労する価値はある筈。

3月3日(金)~3月5日(日)
Pit昴にて上演します。
どなたでもご覧いただけます。
入場料は無料。

ご興味のある方は、是非!
若い輝きを見に来てやって下さい。
ご予約は、劇団昴チケットコール 03-6907-8415まで!

チラシ表
ちらし裏


  1. 2017/02/22(水) 01:03:59|
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再び、演出を。

い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

昨年は、「TheParty」の後に大風邪をひき、それが6月頃まで長引きました。
それに懲りて、昨年は、夏のうちから体調管理に気を付けるようになりました。
月に一回、耳鼻科のお医者さんに通うようにしました。
インフルエンザの予防注射も2回、打ちました。
おかげで今のところ、まだ風邪をひいていません。
このまま、ひと冬、風邪をひかずにすんだら…何年振り?
いや、何十年振り!
この2月を乗り切れば…
乗り切ります!

団昴には、研修生制度というものがあります。
演劇学校から入ってきた新人は、一年間、研修生として劇団の全ての公演に関わります。
稽古の間は、毎日、一番に稽古場に入り、掃除・稽古準備をします。
稽古中は、お茶を入れたり、プロンプターをしたり。
稽古の後は、後片付けをして、最後に稽古場を出ます。
休みの日にも出て来て、小道具作りなどを手伝います。
色々な仕事を覚え、先輩達の芝居を見て勉強し、劇団員達に顔を覚えてもらう修行期間です。 
相当きつい一年間です。

でも、修行の最後に、「試演会」という舞台に立ちます。
彼らが主役。彼らのための舞台です。
劇団員が、彼らのために裏方の仕事を手伝います。
演出も劇団員が担当します。
一昨年の試演会では、僕も演出をしました。
その時は、30分ほどの短い7本の作品を、7人の劇団員が演出しました。
僕は、シェイクスピアの「マクベス」を30分に縮め、4人の出演者だけで「30minマクベス」という芝居をやりました。

役者が役者に教えることの難しさを痛感しました。
どうしても「自分ならこうやるのに」という目で彼らの演技を見てしまいます。
やって見せるのは簡単だけど、何とか自分達で掴んで欲しい。
と、辛抱強く待てればいいのですが、それだけの時間もない。
本番中、出演者より僕の方が緊張していたかもしれません。
ずっと手を握り締め、終演後、手のひらに汗をかいていました。

二度と演出はやるまい。
その時、思いました。

年の「ベニスの商人」の千秋楽。
打ち上げ会場でのこと。
ひとりビールを飲んでいた僕のところに、研修生が来て、こう言いました。
「来年の私達の試演会の演出をお願いできませんか」
「え~!演出なんか出来ないよ!」
と最初は断りました。
でも数分後には承諾していました。
酔っていたし、「まあ、頑張って来た彼らのためなら」、という思いもあって。
それに、その時は、「まだ先のことだし」と、呑気に考えてもいました。
「じゃあ、その内に演目を考えよう」と言って、僕はまたビールを飲み始めました。

でも、時は進む。

ただ今、稽古中です。
もう…大変です。
クタクタです。
グッタリです。

とんでもない作品を選んでしまったのです。(続く~!)
  1. 2017/02/10(金) 23:50:35|
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