FC2ブログ

宮本充のきまぐれ週報2

クリケット観戦記

リケットという、イギリス生まれのスポーツがあります。
野球の原型と言われています。
広い芝生で、相手が投げたボールをバットで打ち、走って得点する。
それ以上のことは知りません。
日本で知っている人はあまりいないでしょう。
でも、イギリスの植民地だった国では、とても盛んだそうです。
インド、パキスタン、オーストラリア、ニュージランド、南アフリカなどでは、サッカーやラグビーと並び、絶大な人気を誇っているそうです。
ウィキペディアによると、競技人口は、サッカーに次いで世界2位とのこと。
でもそれは、インド人の多くが出来るだろうとの推測に基づく数字だそうで、なんだそりゃと思いますが、少なくとも野球よりは多そうです。
と言うより、野球が世界的にはマイナーなスポーツなわけで…(オリンピックからも外れるし)

イギリスの映画や舞台では、時々クリケットの話題が出ます。
かつて昴で上演した「ウィンズロー・ボーイ」で、北村総一朗さんが演じたクリケットのプロ選手は、国の英雄でした。
競技人口が世界第2位で、海の向こうの人々が熱狂している、クリケット。
一体、どんなスポーツなんだろう、と以前から興味がありました。

日新聞の11月23日の夕刊に、こんな見出しの記事がありました。

「クリケット 150年ごし 再戦」

日本で初めてのクリケットの試合は、1863年(文久3年)に横浜で行われたそうです。
日本在留外国人チームとイギリス海軍チームが戦い、在留外国人チームが完敗したとのこと。
その初試合から、150年目の今年、ちょうどイギリス海軍の艦船が日本に入港することになり、在留外国人が再戦を申し込んだのです。
試合会場は「YC&AC(横浜カントリー&アスレチッククラブ)」
1863年の初試合の5年後に在留外国人チームが創設した「横浜クリケットクラブ」が母体の、会員制のスポーツクラブだそうです。
場所は、横浜市中区。
最寄りの駅は根岸線の山手駅。

合を見に行って来ました。

根岸線は、横浜駅と大船駅を結ぶJR路線。
横浜駅から、みなとみらいのある桜木町駅、横浜スタジアムのそばの関内駅、中華街や元町で賑わう石川町駅と、南へ下って行きます。
その先は高台になっていて、高台の上には、外国人墓地や港の見える丘公園があり、その奥は閑静な高級住宅街となっています。
電車は、石川町駅から高台の下のトンネルに入り、その先の根岸駅の手前で、高台の反対側の地上に出ます。
ちなみに、根岸駅から海沿いの道を行くと三渓園。
逆に、高台の坂を上って行くと、荒井由美の歌に出てくるレストラン「ドルフィン」があります。
石川町駅から根岸駅まで、線路は高台の地中を走る訳ですが、その途中に谷間があり、その部分だけ地上に出ます。
そこに山手駅があります。

若い頃、根岸線に何度か乗りましたが、突然ひょっこりと現れる山手駅が、その頃から気になっていました。
名前のわりに垢ぬけた感じのしないこの駅に、一度下りてみたいと思っていました。
クリケットを見てみたいという思いと、山手駅に下りてみたいという思いを、まとめて叶えることが出来たのです。

て、下りて見ると、山手駅はやはり、ただの普通の駅でした。
急な坂道を上って高台の上に出て、YC&AC通り(名前がついてる!)を10分ほど歩き、YC&ACに着きました。
住宅街の中に、広大なグランドとクラブハウスがあり、クラブハウスには、トレーニングジムやスカッシュコートや、レストランやバーもあります。
大勢の外国人がいて(スタッフも外国人)、この一帯だけが外国のよう。
コーヒーを飲みながら試合開始を待ちました。

しばらく待っていると、両チームの選手たちが現れ、試合前のセレモニーが始まりました。

クリケット1

海軍の楽隊の演奏。
この人達も、軍艦に乗ってきたのでしょう。
太鼓の人の毛皮が印象的。
ロッドスチュワートの「セイリング」も演奏されました。

クリケット2

陽も傾き始めた頃にようやく試合開始。
大男ばかり。

クリケット3

さて、試合は…
野球と似ているような、似てないような…
時々、歓声が上がるのですが、ルールを知らないので、何に喜んでいるのかさっぱり分かりませんでした。

クリケット4

近くに転がっていたボールをちょっと拝借。
野球のボールより、一回り小さく、軽い。
しかし、硬い!
硬球と同じくらい硬い。
これを素手で取っている。
信じられない!

20分ほど試合を見て、帰ることにしました。
やはりルールが分からないと、面白くありません。
ルールを勉強しておけば良かった!

でも「上流貴族がたしなむ紳士のスポーツ」の雰囲気は堪能しました。
このスポーツ、試合の途中に、ティータイムもあるそうです…





スポンサーサイト



  1. 2013/12/18(水) 17:22:48|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:1

最終戦

日、野球部の最終戦がありました。
場所は、上野公園の正岡子規記念野球場。
相手は、MBC。
声優事務所マウスさんの野球チームです。
出来てまだ5年くらいの若いチームで、結成当初は弱かったのですが、最近、めきめき強くなり、今ではウチは歯がたちません。
とても練習熱心なチームで、試合後も、グランドを借りているギリギリの時間まで練習をしています。
(当方は、そんなことは絶対になく、着替えてすぐに飲みに行きます)
練習のためだけに集まることもよくあるそうで、そりゃあ強くなる筈です。
一方、ウチは練習嫌いのメンバーが多く、年に一回だけ練習日を組むのですが、それでも人は殆ど集まりません。
プロ野球選手でさえ必死になって練習するのに、「え~っ、練習?試合にしようぜ、試合に」という人達ですから、そりゃ弱くなる一方で、ここ7、8年、負け越しが続き、今年はとうとう2勝しか出来ませんでした。

その内の1勝が、実は、この最終戦だったのです。
強敵、マウスに勝ったのです!
でも、それには、ちょっと理由があるのです。
堂々と胸を張って、「勝ったぜ!」と言えない理由が。

合前。
MBCの監督の福松進紗(彼は演劇学校時代の同級生)がこちらのベンチにやって来て、「これ、ウチの先発メンバー」と、選手名の書かれたメンバー表を差し出しました。
その投手欄に、Mさんの名前があったのです。
Mさんは、業界で名の知られた名投手。
彼のカーブは目の前でボールが消えます!
かつてMさんに、収録の休憩時間に、ボールの握りを携帯のカメラで撮らせて貰ったり、神宮外苑のビアガーデンで、実際にボールを使って投げ方を教えて貰ったりしたのですが、高度な投げ方で、結局、僕には習得できませんでした。
そのMさんの名前が書いてあるのです。
「え!Mさん、MBCに入ったの?」
「もうすぐ入る予定なんだ」

ただでさえ勝てないのにピッチャーがMさんとなると、こちらに勝ち目はありません。
早速、監督の伊藤和晃さんに、そのことを言うと、
「そうか…今日の先発投手はミッチャンで行こうと思っていたけど、やはり最終戦は勝ちたいしなぁ…仕方がない、W君でいくか」

W君は明治大学の4年生。
ウチの若手の原一登の友人で、高校時代に野球をやっていた、ハンサムで折り目正しい、いまどき珍しい好青年です。
就職先も決まり、授業も週に数回ほどになったので、今年の春から、コーチに来て貰ったり、助っ人で試合に出て貰ったりしているのです。
草野球の世界では、助っ人をピッチャーにするのは御法度のようなところもあり、相手チームに申し訳ない気もしたのですが、MさんもまだMBCに入った訳ではないのだし、最終戦はやはり勝ちたいし、監督と相談の結果、ここは開き直って、W君で行こうということになりました。

対Wの投げ合いで始まった最終戦。
3回を終わった時点で、3対0で敵がリード。
W君は好投しているのですか、こちらは完全にMさんに抑え込まれて、まだノーヒット。
点を入れなきゃ野球は勝てません。

「やっぱり今日も負けるのかなぁ…」
という弱気がちょっと出て来た4回の表。
最初のバッターは僕。
初球の内角スライダーにのけぞり、ワンストライク。
次は、落差の大きいカーブで、ツーストライク。
ボールをはさんで、4球目。
来た球は、内角高めのストレート。
思い切りバットを振って打った球は、完全につまったのですが、高性能ビヨンドのおかげで、打球は二塁手の頭を越えて、ヒットになったのです。
正直、振ったバットにたまたま当たっただけでした。
完全にボールから目が離れていたし。

しかし、野球って何が起こるか、本当に分からないものです。
この、偶然の初ヒットに相手は動揺したのか、この後、エラーが重なり、ヒットも続いて、なんと5点入り、ついにMさんをマウンドから引きずりおろしたのです。

合は12対6で、ウチの勝利。
5ケ月振りの勝利!
やっぱり勝つと、気持ちのいいものです。
それも最終戦で。
いい気分で、年を越せます。

「W君、内定、蹴って、昴に入んなよ!」
「なんだったら、代わりにミッチャン、その会社に入れるからさ」
などと話しながら、昴のメンバーは、アメ横の店を目指し、晩秋の夕暮れのグランドをあとにしました。
グランドでは、まだMBCのメンバーが残って練習をしていました。
やはり、後ろめたい気持ちが…

来年からは、ウチもしっかり練習しよう。
僕もしっかり冬の間も壁投げをしよう。
桑田のカーブを習得しよう。
そして、来年の最終戦は、僕が投げて、勝って、うまい酒を飲めるようにしよう。






  1. 2013/12/04(水) 16:19:20|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0