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宮本充のきまぐれ週報2

春まだ遠く

が付くと、いつの間にか春はやって来ていました。

冬の間、「十二人の怒れる男」、「ヴェニスの商人」と舞台が続き、その稽古に明け暮れ、途中に体調を崩して病院通いもあり、精神的に季節の移ろいを感じる余裕がなかったようです。
4月末に「ヴェニスの商人」の舞台を終えて、まず思ったことは。
さあ、野球だ!

らが「昴野球部」の監督は長年、先輩の伊藤和晃さんでした。
監督の大事な仕事は、出場選手のオーダー(守備や打順)を考えること。
まず、マネージャーの僕が、試合の前日に、参加者の名前を監督にメールします。
監督は、それを見て、試合のオーダーを考えます。
どの監督も言うことですが、このオーダーを考えるのが、とても楽しいそうで。
ところが、昨年の暮れ、伊藤さんが監督をやめたいと言い出しました。
理由は、「監督をやっていると、出場メンバーが9人より多い場合、どうしても自分は遠慮して、他のメンバーを出場させてしまう。結果、自分は殆ど出られない。僕はもっと野球をやりたい。別の人に監督を代わってもらいたい」
そして、渋るセンさん(星野亘さん)を説得して、今年から監督になって貰い、自分は現役の一選手に戻ったのです。

して、5月某日。今年初めての試合の前日。
僕は、新監督のセンさんに、出場者の名前をメールしました。
ほどなく、センさんから返信が来ました。
「明日の先発ピッチャーは君」
僕は返信を送り返しました。
「実は、病み上がりで、長い間、ボールを触っていないのですが…」
すぐに返信が来ました。
「ゆるいボールを投げて、打たれる感触をつかむことも大事だよ」

僕のピッチャーとしての欠点は、ゆるいボールを投げられないこと。
力の加減が出来ないのです。
常に全力投球なのです。
当然、コントロールは悪い。
更に、同じスピードの球ばかりなので、打者はすぐに慣れてしまう。
打ちごろの絶好球になるのです。
僕は新監督に言われて、腹をくくりました。
「練習なんか全然やってないんだから、どうせ速い球は投げられない。ゆるい球を投げる練習だと思ってマウンドに立とう」
そして、こうも思いました。
「碁の場合、しばらくやってなかった時の方が、意外とリラックスして、いい碁が打てたりする。野球もひょっとしたら、練習をしてない方が、いい球が投げられるかもしれない」

そして迎えた開幕戦。
相手は宿敵、「青二アローズ」
相手のピッチャーはライバルの大ちゃん(坂口大助くん)。
彼は超軟投派。
「ボールにハエが止まる」という言い方がありますが、彼の場合は、そのハエがボールに卵を産んで、その卵がかえって、子バエが飛んでって…(表現が美しくない!)
このゆる~い球が打てないのです!
打者の手元で微妙に変化するので、なかなかバットに当たらない。
当たっても、ひっかけてサードゴロになるか、フライになってしまう。

ウチは凡打の山。
一方の僕は、1回は三者凡退で抑えたものの、2回に味方のエラーで走者を出すと、たちまち力み出し、いつものガムシャラ投球に、そして見事、相手打線の餌食に。

結果は大敗。

つくづく思いました。
「やっぱり練習しなきゃ…」

野球・大ちゃんと

右が大ちゃん。
左が僕。

春はまだ遠い。
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  1. 2016/05/20(金) 01:51:11|
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不安定

ェニスの商人」、昨日、千秋楽の舞台を無事に終えました!
稽古場で打ち上げをして、終電ギリギリで帰って、お風呂に入って、バタン・キューで寝ました。
約12時間寝て、それから出掛けて、Pカンパニーの「雨が空から降れば」のマチネを見て、帰って来ました。
そして、ブログの更新をしていなかったことに気づき、パソコンを開いたところです。

昨日、打ち上げが始まる前に、大山のコーヒー屋さんでブログの原稿を打っていました。
自宅に戻ってからアップしようと思っていたのですが、帰って、そのまま忘れて寝てしまったのです。

以下がその原稿です。

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ェニスの商人」、今日、千秋楽の舞台を終えました!
4月9日の初日に始まり、21日間、22ステージの長丁場。
とにかく無事に終えることが出来て、ホッとしています。
本当にホッとしています!
そして、大勢の皆さまのご来場、どうもありがとうございました。
本当に、本当に、ありがとうございました!

北は釧路、南は沖縄からもお越し頂きました。
交通費と宿泊費だけでも、一体、チケット代の何倍になることか!
本当に、ただ、ただ、感謝です!

今、打ち上げが始まるまでの間、劇場近くのエクセルシオーレで、カフェラテを飲みながら、この原稿を打ってます。
自宅に戻ったらアップします。

パソコンの中に、以前に書いた原稿のデータが残ってました。
1週間ほど前、ソアレの舞台の前に池袋のスターバックスで打って、帰ってからアップしようと思っていて、結局いつも自宅に帰るとバタン・キューで、アップ出来ずじまいだったものです。

以下がその原稿です。

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ェニスの商人」、お陰様で連日、満員御礼!
本当に有難うございます。

ところで、先日、卓球の平野早矢香さんが引退しました。
僕は、以前、平野さんのドキュメンタリー番組を見て、「平野さんって凄い人だ!」と思ったことがあります。

桜井章一さんをご存知でしょうか。
麻雀好きなら、知らぬ人はいない筈。
麻雀界の伝説の人物です。
著書も多数。
平野さんがその著書を読んで感銘を受け、桜井さんを訪ねたことがあるそうです。
そして、アドバイスを求めたのだそうです。
桜井さんもビックリしたことでしょう。
日本の卓球界のトップ選手が、突然、教えを乞いに来たのですから。
卓球と、麻雀。
共通点は、「卓」を使うことぐらい?

ところが、桜井さん、初対面の平野さんに、ちゃんとアドバイスをしたのです。
それが金言。

「不安定を求めなさい」
(または「安定を求めてはいけない」だったかも)

この言葉に、僕は雷に打たれたような衝撃を受けました。

役者も、無意識に安定を求めがちです。
毎日、同じ台詞を正しく話し、共演者からも同じリアクションを求めがち。
舞台の上で、大事件はゴメンですから。
ソデで出番を待つ時は、心を落ち着かせて舞台に出て行こうとします。

安定=安心。
舞台の上で安心していたいのです。
でも、そのことが、舞台上で生きた人間として存在することを阻害していないか。
舞台の上で起こることを新鮮に感じられなくなってはいないか。

「先取り」という言葉があります。
相手役の言う台詞や行動はすでに知っています。
相手役がその台詞を言う前に、その行動を起こす前に、それに対する心の準備をしてしまうことがあるのです。
心のどこかで、安定を求めてしまうのでしょう。

これは稽古の段階でも言えます。
早く、自分の居場所、自分の役割、自分の気持ちを決めて安心したい。
お客様に分かりやすく、芝居をまとめたい。

今回の幕切れの場面。
舞台上には、恋する3組のカップルと、僕(アントーニオー)。
エンディングですから、ビシッと決めたい。
分かりやすく、お客さんに納得して帰って貰いたい。
ところが、演出の鵜山さんは、最後の終わり方をなかなか決めてくれませんでした。
いつまでかと言うと、初日の前日まで。
照明の古宮さんが言いました。
「せめてキッカケだけでも決めてくれないと、明かりの落としようがない」
こういうところが、鵜山さんのクセのあるところ。面白いところ。
安定した、予定調和の芝居を嫌うのです。
誰にも分かるような終わり方を嫌うのです。

「1+1=2の決まった芝居じゃあ、ツマラナイじゃないですか。1+1=2でなくていい。マイナス30になってしまうかもしれないけど、プラス5000になるかもしれない」

結局、エンディングは、演出家と共演者との打ち合わせもなく、共通認識もなく、確認しあうこともなく、何とな~く決まりました。
一体、全体がどういう風になっているのか、その中にいる僕にはよく分かっていません。
「エンディングですよ!」という演技だけはしないようにつとめています。
ご覧になったお客さまも、色々と違う感じ方をしているだろうと思います。
それでいいのでしょう。

舞台の上で不安定でいる。
なるべく、そういようと心がけています。
ソデで出番を待っている時は、心を落ち着かせようとするのではなく、心をヒリヒリさせるような状態でいようとしています。(これは役と場面にもよりますが)
何て。偉そうなこと言って、そう簡単には出来ないのですけど…。

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こから再び、今夜(4月30日の深夜)です。
いやあ~、随分、偉そうなこと書いてましたね、僕!
それも公演中に。
余裕かまして。

回も写真はありません。
血界カメラのSDカードが見つからないのです。
スーパーカー、ガソリン無ければ走らない。
この場合、ガソリンは電池か…。

早くSDカードを見つけて、安心したいです。
  1. 2016/05/01(日) 00:59:55|
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