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宮本充のきまぐれ週報2

ブラミツル「番外編」

月の「ブラミツル」で、奈良と和歌山の古墳群のことを書きました。
すると、ある方が「横浜にも古墳があるそうですよ」と教えてくれました。
驚愕しました。
古墳って近畿地方以外にもあるの!?
歴史は2ですから、良く知りませんでした。

「稲荷前古墳群」
何と、自宅から自転車で20分くらい。
こんな近くに古墳があったとは……

自転車で行って来ました。
竹林に囲まれた小山を頂上まで登ると、芝で整備された可愛らしい古墳がありました。

稲荷前古墳群

向こうに見える黒いものは僕のカバン。
和歌山の岩橋千塚古墳の大日山35号墳と似ていますが、こちらは前方後方墳。
円と四角でなく、なんと四角と四角が繋がっているのです。
ほぼ360度、横浜の住宅街が見渡せます。

岩橋千塚古墳との共通点は、
山の上にあること。
堀がないこと。
こうやって記念写真まで撮っといてナンですが、どちらかと言うと僕は、堀のある古墳の方が好きです。
幼少期を仁徳天皇陵の近くで過ごしたので懐かしさを感じるのかも。

歌山で岩橋千塚古墳群に行った日。
劇場に着くと、楽屋口に三輪学がいました。
ヤツは考古学系マニア。
僕は自慢気に話しかけました。
「今ね、古墳群を見て来たんだぜぇ。古墳の上に立ったんだぜぇ。周りには埴輪がたくさん飾ってあったぜぇ」
「へえ~、そうっスか。でも俺、古墳には興味がないんで。ちなみに宮本さん、埴輪と土偶の違いって知ってます?」
「え、違うの?」
「全然、違うんッスよ」
ヤツは「全然」の部分を立て気味に言い、それから土偶の講義を始めました。
土偶と埴輪はそもそも時代が違うこと。
小学生の時に土偶探しに熱中し、人の顔が描かれた石を拾い、狂喜して上野の博物館に持ち込んだことなど。
「良かったら、土偶の話を一冊の本に書いて、同人誌として宮本さんに差し上げましょうか」
いえ、いりません、とは言えず、話をごまかして楽屋に向かいました。

楽屋には岩田翼がいました。
数日前まで滞在していた京都の話になりました。
「僕、○○寺に行って来たんですよ。京都のお寺は、一度焼かれたものが多いんですが、このお寺は建造された時からそのまま残っているんです。僕は、大昔に建てられて現存しているものに強く魅かれるんです」と翼。
「僕はお寺にはあまり興味が湧かなくてね。住宅地は好きなんだけど。どちらかと言うと、古いものにはあまり興味がないのかな」と僕。
「あれ、宮本さん、奈良で古墳を見て来たって言ってましたよね?古墳って、お寺よりも古いんじゃないんですか?」
「え~っと、あ、そうだね……」
確かに。
僕は、自分が古墳に興味を持つ理由を考えてみました。
「多分、僕はね、歴史的なことより、形が好きなんじゃないかな。住宅街の中に堀があって、その中に小山があって、木が生えてて、そのコンモリ感が好きなんだと思う」
「あ、宮本さん、ひょっとしてブロッコリー、好きじゃありません?」
「あ、好き好き」
「だから、古墳が好きなんですよ。あのコンモリ感が。そうか、そういうことか!」
ヤツは、これで得心がいったという風に、爽やかな笑みを浮かべました。
まるで「歴史が2の宮本さんに古いものが理解できるハズないと思ってましたよ」とでも言いたげに。
まあでも僕も自己分析の結果、「自分は古墳の形が好きだったんだ」という結論に至り、納得した訳ですが。

にも書きましたが、劇団の金房求さんは城が大好きです。
でも大阪城のような、建て替えられたコンクリート製のものには全く興味を示しません。
だからといって、彦根城や犬山城のような天守閣が現存している国宝にもさほど興味を示しません。
金房さんが好きなのは、もっと古い時代の、古戦場の城跡など。
城跡といっても、岩がかすかに残っているような、素人目にはただの窪地のようなところ。
そういう所に出掛け、そこに佇み、昔そこであった出来事に思いを馳せるのだそうです。

昔、ある音響監督さんと飲みました。
その人も歴史マニア。
「この間、奈良の○○の○○が暗殺された場所に行って来てね」
たぶん大化の改新の頃の話。
「住宅地の中にある小高い丘で、何もない所なんだけど、そこに座って当時のことを想像していると一日中でもいられますよ」

僕には信じられません。
僕なら3分。

気が付くと、周りには歴史好きがたくさんいます。
演劇、映画に関わる仕事をしている訳ですから当然でしょう。
周りの人達のこういう話を聞くと、僕は少し劣等感を感じます。
でも少しだけ。

僕は形が大好き。
それが悪いか!

ブラミツル、これで本当に終わります。
ご愛読、ありがとうございました!

間もなく、首都圏近郊の巡演が始まります。
  1. 2019/09/14(土) 12:18:54|
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ブラミツル「姫路城」

戸での2日間の舞台を終え、昨日、姫路にやって来ました。
今日が近畿巡演の最後の舞台です。

昨夜は9時半に寝ました。
今朝は5時前に起きました。
助っ人を頼まれて出た野球の試合でグローブに指がどうしても入らない夢で目が覚めました。
そのまま眠れず、散歩に出ることにしました。
行く先は世界遺産の姫路城。
たまには観光地も歩きます。

姫路駅の裏のホテルを出ると、Tシャツ1枚ではもう寒いくらい。
巡演初日の奈良はあんなに暑かったのに。
知らない間に秋の気配が少し。
駅の向こうに出ると、正面口からまっすぐ北に伸びる目抜き通り。
その遠く先に威容感たっぷりの姫路城が見えます。
早朝の街には人も車もほとんどなく、片道4車線の道路も赤信号渡り放題。

城内に入ると、まだ観光客の姿はなく、地元の人達がジョギングや散歩をしていました。
早朝ですから天守閣には入れません。
では裏を見てやろう(ひょっとしたら書き割りかも)と、裏側に回ってみることに。
天守閣の周りを反時計方向に回って行くと、裏は公園になっていて、おじいさんとおばさんが沢山集まっていました。
ラジオが置いてあったので、たぶんこれからラジオ体操。
世界遺産でラジオ体操か~。
裏側から見た天守閣は、正面から見た時とは違って少し身近な感じがしました。

更に歩いて行くと住宅街が。
堀を出て、城下町風の街並みを駅の方に向かって歩くと、今度は歓楽街に出ました。
仕事帰りのホステスさんや、店の前の道を掃いている店員さん。
路上に出したテーブルで、まだお酒を飲んでいる人達。
そうか、今日は日曜日か。

7時前にホテルに戻り、朝食をすませ、このブログを書いてます。

今日の舞台を終えると、そのまま新幹線で自宅に戻ります。
最後の舞台、精一杯頑張ります。

今回もたくさんの街を歩きました。
でも今夜、自分の家に向かう道を歩く時、「この街が一番」と思うのかな。

「ブラミツル」は今回で終了します。
ご愛読、有難うございました!
  1. 2019/09/01(日) 09:37:03|
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ブラミツル「古墳2」

、和歌山にいます。
8月24日に和歌山市を発ち、その後、京都、彦根と移動し、再び和歌山に戻って来ました。
今回は、和歌山市からJR和歌山線で、紀の川の上流に上ったところにある「紀の川市」。

和歌山市の舞台の時に、演劇鑑賞会会員のある女性の方とお話をしました。
その方は、ブラミツル「古墳」を読んで下さっていて、和歌山にも古墳群があることを僕に教えてくれました。

『紀伊風土記の丘』という場所にある「岩橋千塚(いわせせんづか)古墳群」
古墳の数は、な、なんと430!
周辺地域を含めると800を超えるそうです。
は、はっぴゃく~~!?
和歌山市滞在の時は時間がなくて行けなかったので、今回、行ってみることにしました。

JR和歌山線「田井ノ瀬」駅から歩いて25分。
山のふもとに資料館があります。
その裏の道を上がって行くと、いたるところに古墳が。
そのほとんどは、山の木々に囲まれて山道からは見えないのですが、はっきりと形の分かる古墳も沢山あって、石室にも入れます。

その中でも一番大きい「大日山(だいにちやま)35号墳」に行くことにしました。
山道を登ること30分。
急に視界が開けると、山のてっぺんに全長105mの前方後円墳が。
仁徳さんと比べると、何てかわいい。
でも、仁徳さんと違って、登れる!

35号古墳

古墳に登った!
前方部から後円部を見たアングル。
風が心地よい。
最高!

紀の川市の舞台も好評の内に終えることが出来ました。
明日は神戸に向かいます。

残り3ステージ!

  1. 2019/08/30(金) 00:03:39|
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ブラミツル「伏見」

都での2日目の舞台が終わりました。
ダブルカーテンコールを頂き、「ブラボー!」の声も頂きました。
客席の皆さんから僕達も感動とエネルギーを貰っています。
楽屋に戻り、片づけをしながら、隣にいたヤマケンが呟きました。
「さらば京都」
明日は、次の街へ向かいます。
ひとところには決して落ち着けない僕達の仕事。

「さらば京都。また会う日まで!」

演中は、常に、ちょっとした興奮状態が続いています。
睡眠も浅くなります。
舞台の後は、「興奮を冷ますため」と自分に言い訳して、共演者達と一杯。
話が盛り上がり、更に興奮して、なかなか寝付けない日々。
気が付くと、毎日、飲んでます。

「今日は肝臓を休めよう」と思っていました。
しかし楽屋に着くと、制作の村上女史が、「伏見酒造小路」という店のパンフレットを僕に見せて言いました。
「劇場の隣の駅から少し歩いたところにあるお店なんですけど、路地を改造して、伏見の酒蔵で作った18種類の日本酒を、ひとつのお盆に乗せて、きき酒セットとして売ってるんですよ」
パンフレットの「全長77m、大人の隠れ小路」の文句に魅かれて、終演後、ちょっと寄ってみることに。
劇場のある「丹波橋」駅から隣の「伏見桃山」駅までは歩きました。
途中に、お地蔵さんの祠が。
ここも昨日は「地蔵盆」だったのかな。

15分ほど歩いて、お店に着きました。
ところが、お店は閉まっていて、「勝手ながら、26日~28日は休業とさせて頂きます」の貼り紙が。
これは、今日はお酒はやめときなさいということなんだろうなと思い、食事だけにすることに。

近くに「王将」がありました。
今日の楽屋での、三輪学と若手の古谷みちるちゃんの会話を思い出しました。
「三輪さん、昨日は何を食べたんですか?」
「王将」
「え~、なんで京都まで来て王将?」
「バカ、王将は京都が始まりなんだよ」
さすが、こだわりの三輪。
僕も王将で晩御飯を食べることに。

餃子と野菜炒めを食べて、せっかく伏見に来たのだから、酒蔵をちょっと見ていこうと路地を入って行きました。
酒蔵だらけ!
こんなに酒蔵があるのか……!
とても雰囲気のある街並み。
夜も更けて人通りはなく、気が付くと鈴虫の声が。
やはり散歩は夜に限る。

「竜馬通り」という狭い路地に出ると、「寺田屋→1分」の標識が。
寺田屋って確か、坂本龍馬が襲われた旅籠。
だから「竜馬通り」というのか。
近くには住宅もたくさんあります。
ここの人達は歴史の中に住んでいる。
いや、京都全体がそんな感じ。
今夜は素敵な散歩になりました。

「中書島」駅まで歩き、そこから京阪電鉄に乗り、祇園四条駅で降り、スターバックスでソイラテを買い、ホテルの部屋で飲みながら、このブログを書いてます。
たまにはお酒のない夜もいい。
明日は彦根に向かいます。

竜馬通り

夜更けの竜馬通り

  1. 2019/08/27(火) 01:41:20|
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ブラミツル「地蔵盆」

歌山の舞台、盛況の内に終了!
和歌山には4泊しました。
ホテルの部屋に荷物を開いたまま、しばらく滞在できるのは有り難かったです。
毎回、客席から温かい拍手を頂き、エネルギーを貰い、疲れるどころか、どんどん元気になっていってる気がします。
色々な街を散策し、ほんの少しだけ、その街の住人になったような気分に浸り、そして次の街へ向かう。
その出会いと別れの、切なさが僕は好きです。
和歌山で、近畿巡演14ステージのちょうど半分を終えました。

一昨日の夜に京都に着き、翌朝、劇場に向かうためにホテルを出ると、すぐ近所に、町の人々の集りが。

地蔵盆

あ、これが地蔵盆なのね。

旅に出る前に、ファンの方から情報を貰っていました。
街角にあるお地蔵さんに、お供え物をして飾り付け、灯篭、提灯を置き、町内の子供達がお菓子を貰ったり色々な遊びをして過ごすのだそうです。
ちょうど僕たちが京都に着いた日が、その時期でした。
どこに行けば見られるのかと思っていたら、まさかこんな近くに。

地元の人に聞いたところ、京都市内にはお地蔵さんが5000体あって、それぞれで地蔵盆が開かれるとのこと。
つまり、この写真のようなお祭りが、5000カ所で開かれているってこと!?
そりゃあホテルの近くにもあるわ。
さすが京都。
  1. 2019/08/26(月) 11:38:03|
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